Weird World 3

倉阪鬼一郎の怪しい世界

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2004.11.30 Tuesday

ミッシャ・マイスキー

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    ゲラを進めてからサントリーホール。ミッシャ・マイスキーのチェロ・リサイタルを聴く。ピアノ伴奏はパーヴェル・ギリロフ。プログラムは次のとおり(作品番号は略)。
    シューベルト「歌曲集」より「夜と夢」など五曲
    ブラームス「ソナタ ニ長調(ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」)」
    ラフマニノフ「歌曲集」より「ヴォカリーズ」など三曲
    プロコフィエフ「チェロ・ソナタ ハ長調」
    Dプログラムのオール・ロシアを聴きたかったのだが、チケットを取れなかったのでこちらに。前半は隣の客がはめている腕時計の秒針の音が気になって集中できませんでしたが(チョン・トリオのときもそうだったけど、S席を奮発するとなぜかこういう目に遭ってしまう)、後半はまあ慣れました。演奏のベスト3はグリンカ「ひばり」、ショスタコーヴィチ「チェロ・ソナタよりスケルツォ」、リムスキー=コルサコフ「ばらのとりこになった夜鳴きうぐいす」、全部アンコールの曲です。本プログラムもラフマニノフを筆頭に後半は良かったのですが(首を傾げることが多いプロコフィエフもこの曲ならOK)、五曲もあったアンコールはいちだんと気合が入ってました(最後の作者不詳のロシア歌曲も良かった)。ことにグリンカの「ひばり」はロシア音楽好きの琴線を弦でこすられるかのような演奏でした。満足。

    [本日の献立]
    [昼]ししとうの和風スパゲティ。野菜炒めと同じ味つけ(醤油・味の素・粗びき塩コショウ・かつおだし顆粒)にしたら一発で成功。ししとうは切らなくて済むから重宝なり。
    [夜]野菜天もり(外食) -----

    23:11 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    2004.11.30 Tuesday

    十棹[とさお]の渡し

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      オリジナル曲その27は創作懐メロです。タイトルは松本たかし(松本隆ではない)の名句「十棹とはあらぬ渡しや水の秋」にちなんでいます。

      十棹の渡し 作詞・作曲 倉阪鬼一郎 *太字は一オクターブ上、赤字は下。

      <b>呼べど返らぬ</b>
      ド<font color="ff00ff">ラ</font>ドレファソラーー
      <b>川の流れよ</b>
      ラ<b>ド</b>ララソファレーー
      <b>去りゆく君は</b>
      レソファファレド<font color="ff00ff">ラーー</font>
      <b>十棹の渡し</b>
      <font color="ff00ff">ソラソファソラ</font>ドーー
      <b>永の別れか</b>
      ド<font color="ff00ff">ラ</font>ドレファソラーー
      <b>いとしの君よ</b>
      ラ<b>ド</b>ララソファレーー
      <b>川は流れる</b>
      レソファファレド<font color="ff00ff">ラーー</font>
      <b>影は消えゆく</b>
      ラ<b>ド</b>ララソファファーー

      <b>向こう岸辺の
      儚き君よ
      二度と通わぬ
      十棹の渡し
      この手伸ばして
      抱[いだ]きたけれど
      さだめ悲しい
      水の流れよ

      きびす返して
      水音哀し
      つらいさだめは
      十棹の渡し
      うしろ見やれば
      影はおぼろよ
      霧に消えゆく
      十棹の渡し</b> -----

      17:07 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      2004.11.29 Monday

      まづひとり仮面を脱げり月の宴

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        短篇とアンケートと絵をメールし、長篇Bの最終仕上げをしてFD作成。
        [本日の献立]昼はなし。夜は玉子チャーハンとブロッコリーの塩ゆで(もちろんマヨネーズで)。
        レンジでスパゲティが作れるチープな容器を購入。次の目標は田舎の場末の喫茶店で出るようなナポリタン。

        [11/30付記]さっそく夜食に作ってみました。具はマッシュルーム缶のみ、オリーブオイル・大量のケチャップ・味の素・ウスターソースのシンプルな味付けで一回目から大成功。チープな味がうまく出ました。今度はケチャップを醤油に変えて和風スパゲティを作ってみよう。 -----

        22:28 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        2004.11.28 Sunday

        夜夜の月綱渡りの少女を照らし

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          長篇Bの最終チェックが完了。今月中にぴったり終わりそう。
          夕方は麺類をゆでられる鍋と魚焼き器を購入。焼くのはもちろん魚ではない。
          [本日の献立]昼はなし。夜は卵かけごはん、甘酢キュウリ、油揚げ焼き、紀文の野菜てんぷら焼き、ウインナー焼き。
          というわけで、油揚げを焼いてみました。これは正解。甘酢キュウリも明らかに向上してました。しかし、一品多すぎたな。
          大相撲九州場所回顧。返り十両で優勝した石出って誰かと思いきや、駒光だったのか。軽い叙述トリックに引っかかったような気分。

          [11/29付記]録画で観た囲碁将棋番組のピックアップはJAL女流早碁の小西和子八段vs青木喜久代八段。いかにも女流らしい力碁だったなあ。「将棋の日」の十秒将棋も印象深い。その後、東大将棋相手に風車で連敗して疲れたけど。 -----

          23:31 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          2004.11.28 Sunday

          天使をさらえ!

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            オリジナル曲その26です。初のアップテンポのアイドル歌謡のイメージは、なぜか光GENJIで。アイドル歌謡と言うより、何か事件が起きたら頭の悪い評論家に叩かれそうなアニソンみたいですが。

            天使をさらえ! 作詞・作曲 倉阪鬼一郎 *太字は一オクターブ上。♪のあいだは速く、-はーより短く。

            <b>行こう 腐りきった この世界に 呪文をかけて</b>
            ♪ドミソ♪ ラーラララソファ ラーラララシ♭ラ ソーソソソラソ-レー
            <b>さあ 光の門 夢のつるぎ すぐそこにあるよ</b>
            ミファ ソソソソファミ ソーソソソラソ ファファファファファファソラー
            <b>時は いま止まった もうあいつら 追いかけてこない</b>
            ♪ラソファ♪ ララララソファ ラーラララシ♭ラ ソーソソソソラソレー
            <b>さあ 靴を脱いで 走り出そうよ</b>
            ミファ ソソソソファミ ソーソソソラソ-ファーー

            <b>そうさ 君は舞い降りた 光の天使</b>
            <b>ファ!ミ!レ! レミファーファファファミレ ドードドド</b>ラシ♭-<b>ドー</b>
            <b>ぼくは いつまででも ずっとずっと 守ってあげる</b>
            <b>♪ドレド♪</b> シ♭シ♭シ♭シ♭ラソ シ♭ーシ♭シ♭シ♭<b>ド</b>シ♭ ラーララララシ♭-<b>ドー</b>
            <b>そうさ ここは新しい ぼくらの世界</b>
            <b>ファ!ミ!レ! レミファーファファファソファ ミーミミミレド-</b>ラー
            <b>君とどこまででも 走ってゆける</b>
            <b>♪ドレド♪</b> シ♭シ♭シ♭シ♭ラソ <b>ドードドドレミ-ファーー</b>

            <b>行こう クズだらけの この世界に 覆いをかけて
            さあ 光の城 夢の呪文 君の手のなかさ
            二度と 振り返るな もうあいつら 追いかけてこない
            さあ 前を向いて 走り出そうよ

            そうさ 君は舞い降りた 光の天使
            君は いつまででも ずっとずっと ぼくの腕のなか
            そうさ ここは新しい ぼくらの世界
            君とどこまででも 走ってゆける

            そうさ 君は舞い降りた 光の天使
            ぼくは いつまででも ずっとずっと 守ってあげる
            そうさ ここは新しい ぼくらの世界
            君とどこまででも 走ってゆける</b>

            (以下、サビをくどいほど繰り返す) -----

            16:58 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            2004.11.28 Sunday

            グリエール特集

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              交響曲第1番、バレエ音楽「赤いけしの花」
              交響曲第2番、ザポロージュのコザック
              交響曲第3番(イリヤ・ムーロメッツ)
              青銅の騎士、ホルン協奏曲 以上、ダウンズ指揮/BBCフィル
              序曲集、管弦楽作品集 シナイスキー指揮/BBCフィル
              ハープ協奏曲、コロラトゥーラ協奏曲ほか ヒコックス指揮/ロンドン・シティ・シンフォニア 
              (以上、CHANDOS)
              交響曲第1番、交響詩「サイレーン」 ガンゼンハウザー指揮/スロヴァキア・フィル (NAXOS)
              ピアノ作品集 ゴールドストーン(pf) (OLYMPIA)

              ロシアのマイナーな曲を聴いているとチャイコフスキーの偉大さが身にしみてわかるのですが(脳に粘土の詰まったチャイコフスキーが書いたような曲がなんと多いことか)、そういったプチ・チャイコフスキーのなかでは大物格がレインホルド・グリエール(1875-1956)。物好きなシャンドスが山のように出してますけど、正直言ってつまらない曲もあるので、けもの道に入りたくない方は「交響曲第1番、バレエ音楽『赤いけしの花』」一枚だけで十分でしょう。3番のほうが評価されているようなのですが、私は1番を推します。ロシアの土の香りあふるる憂愁を耽能できる名曲。カリンニコフ、グレチャニノフと併せ、マイナーロシアの三大1番と呼びたい。併録の「赤いけしの花」も代表作。舞台は中国で、前半は「おお、シノワズリ」という雰囲気なのですが、ロシアが徐々に侵攻し、最後はコザックダンス調で脈絡なく盛り上がります(中国の貧しい少女がソ連の船長と恋に落ち、人民解放のために立ち上がるという原作らしい。うーむ)。これはぜひ生で聴きたいものだ。 -----

              02:46 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              2004.11.27 Saturday

              月の雨天使の裾を濡らしをり

              0
                停滞している長篇Cの構想を練り直し、新長篇Dの構成表を作成。プロットを渡したり見せたりした長篇があと三つ、ほかにもブルペンで控えているものがあるんですが、とりあえずE以降ということで。R長篇(三月)、長篇D(五月)、長篇C(七月)が完成目標。あとは長篇Bの最終チェックを進める。
                本日の自炊。昼は性懲りもなくオムライス、ついに絶対失敗しない方法を編み出す(あとで検索したらわりと一般的な方法だったらしい)。ケチャップライスを作り、皿に避難させる→溶き卵をフライパンに投入、中が半熟になるように菜箸でかき回す→中央にケチャップライスを投入、端の卵だけ中へ寄せる→火を止め、やけどをしないようにミトンで防御してから落とし蓋の要領でべたっと上から皿をかぶせる→フライパンごとひっくり返せば出来上がり。これなら崩壊することはない。よしよし。昼が重かったので(私にはオムライスは重い)、夜は冷奴・ウインナー焼き・笹かま。主食は豆腐です。冷奴は木綿豆腐一丁を器に入れてから包丁で適当に切り、かつおぶしとおろししょうがを乗せ、ゆずぽんと醤油をかけて食べます。

                [11/28付記]夜食はキウイ。さらに、またキュウリを甘酢に漬ける。表面のイボイボは取ったほうがいいらしいので、主婦の五つ道具が合体しているという触れこみの道具をわけがわからないなりに用いて取る。最初から冷蔵庫に入れたし、前よりうまくなるかしら。 -----

                19:06 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                2004.11.27 Saturday

                クラニーの追悼歌

                0
                  オリジナル曲その25です。青春ソングを作ろうと思ってキーボードを叩いていたら、なぜか追悼歌ができてしまった。歌手の指定は特になく、パイプオルガンがある教会でペンライトを振りつつ滂沱たる涙を流しながら合唱するイメージでお願いします。

                  クラニーの追悼歌 作詞・作曲 倉阪鬼一郎 *太字は一オクターブ上。

                  <b>夜空に光る</b>
                  ドーラーソファー ファソラーー
                  <b>ちいさな星の</b>
                  ラーシ♭ーラソー ソファミーー
                  <b>光がゆれる</b>
                  レー<b>レード</b>シ♭ー シ♭ラソーー
                  <b>静かな時よ</b>
                  ラシ♭ラーファ レーソードーー

                  <b>あなたは還る</b>
                  ドーラーソファー ファソラーー
                  <b>遠くの星へ</b>
                  ラーシ♭ーラソー ソファミーー
                  <b>あなたは私の</b>
                  レー<b>レード</b>シ♭ シ♭シ♭ラソーー
                  <b>想い出になる</b>
                  ラシ♭ラーファ レーミーファーー

                  <b>いまこそ 別れを</b>
                  ファードーミーレー ファードーミーレー
                  <b>最後の 別れを・・・</b>
                  ファードーミーレー ファー(rit.)ドーミーレー

                  (鐘)
                  (前半よりさらにテンポを落として盛り上げて)
                  <b>あなたは私の</b>
                  レー<b>レード</b>シ♭ シ♭シ♭ラソーー
                  <b>大切なひと</b>
                  ラシ♭ラーファレーソーソーー

                  <b>ちいさな星の</b>
                  ドーラーソファー ファソラーー
                  <b>遠い光よ</b>
                  ラーシ♭ラソーソファミーー
                  <b>あなたは生きる</b>
                  レー<b>レード</b>シ♭ー シ♭ラソーー
                  <b>想い出のなか</b>
                  ラシ♭ラーファ レーミーファーー
                  <b>想い出のなか</b>
                  ラシ♭ラーファ レーミーファーー
                  <b>想い出のなか・・・</b>
                  ラシ♭ラーファ レー(rit.)ミーファーーーー
                  (鐘)

                  *次回は初の青春アイドル歌謡「天使をさらえ!」の予定です。 -----

                  00:18 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  2004.11.26 Friday

                  アドニス版「虚無への供物」序章

                  0
                    「小説推理」1月号が届いたので、さっそく秘稿を読む。印象深かったくだりを少し引用すると、

                    <b>藍司は右手で柔く揉み立てながら、堅く張り切った××を巧みに×であやしてゐる。上反りの、熟し切つた二十六才の男の××。黒々と光沢のいい××の中に今それはてらてらと輝いて・・・
                    (中略)
                    「ええ××××」
                    小さく答へてあどけなく待ちかまへる×へ再び亜利夫の甘だるく熟して輝く××が静かに押しあてられた。××が妖しく膨れ立つ××まで存分に沈めると・・・
                    (中略)
                    少年の指先がおしひらいた若者の×の間で××だけがいつまでもピクピクと××してゐた。</b>

                    つい嬉しそうに引用してしまいましたが、伏せ字の部分を読みたい方は「小説推理」を買いませう(発売は明日のようです)。 -----

                    23:36 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    2004.11.26 Friday

                    此処過ぎてどこへも行けぬ夕紅葉

                    0
                      仕事はあまり捗らず。
                      今日の献立は、
                      [昼]玉子とキャベツのチャーハン、キャベツサラダ
                      [夜]猫ごはん、甘酢キュウリ&キャベツ、みそ汁(あさげ)
                      甘酢キュウリは期待したほど甘くならなかった。小岩の楊州飯店のそれには遠く及ばず。それにしても、四分の一のキャベツを分解するとずいぶん量がありますね。一玉買わなくてよかった。 -----

                      19:12 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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