Weird World 3

倉阪鬼一郎の怪しい世界

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2004.06.30 Wednesday

恥ずかしい過去?

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    反動で不調。短篇を仕上げ、長篇Dと長篇F(?)のプロットなど。今月の執筆枚数は150枚(B標準)でした。
    ジェシカ・ハーパーの輸入盤がアマゾンから珍しく全部届く。<a href="http://www.jessicaharper.com/">公式サイト</a>を見ると、想像以上に「歌のおばさん」として人気があるようですね。ただ、そりゃ「スターダスト・メモリー」も好きだけど、「サスペリア」の影が薄すぎるような気が。主演作なのに「ショック・トリートメント」(サントラ盤を入手)と「エビクターズ惨殺の家」が入っていないのもどうですか。 -----

    23:49 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    2004.06.30 Wednesday

    推理作家協会賞パーティ

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      秘書猫をつれて夕方から新橋の第一ホテル東京、推理作家協会賞のパーティに出席する。受賞者の方々の挨拶は感動的なほど簡潔でした。欠席の杉江さんの代わりにレポートをとちょっとだけ思ったのだが、かなり飲んだもので記憶がまだらになっており再生不能。役に立たないやつだ。二次会は銀座に移動して歌野・千街組。三次会はカラオケ、初めて歌ったのは「母子受精」など。声の邪悪さが影を潜めているから人格が変わったのではないかと言われる。茶髪効果かもしれない。いつもはアズレーと組んでいる「北ホテル」を綾辻さんとデュエット、これはパーフェクトでした。京極さんと千街さんの替え歌も聴けたし、楽しゅうございました。三時前にタクシーで帰宅。

      <font color="ffd700">みなさん、こんにちは。秘書猫のミーコ姫です。ミーコはフェレットのフェレちゃんといっしょにでました。柴田よしきさんとかおともだちにいっぱいかわいがってもらいました。お写真もたくさんとってもらいました。わーい、うれしいにゃ。おわり。</font> -----

      13:05 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      2004.06.28 Monday

      青簾その裏側にうらがはに

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        夕方から北千住で黒服などを調達。ヨーカドーの前に洋服の青山ができてさらに便利になった。ウエスト73の黒のスラックスを二本購入。開店セールで三本目は無料になるらしいのだが、条件に合うものは二本しかなかった(一本もない店のほうが多い)。
        続いて、カードを薦められたので手続きする。レコード屋のポイントカードみたいなものかと思いきや、申込書に記入するところがいやに多い。「自営業の方はこちらに屋号をお書きください」と言われたからやむなくペンネームを記したところ、ややいぶかしげに「これは会社名でしょうか?」と問われる。有限会社「倉阪鬼一郎」ってカマボコ屋かせんべい屋ならそう違和感はないかも(あるか)。 -----

        23:55 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        2004.06.27 Sunday

        雲海も樹海も遠い後の世か

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          日記移転後、一カ月半でヒット数が五桁になりました(カウンターは思い出したようにしか動いてくれませんが)。ありがとうございます。しかし、計算すると百万ヒットまでは十年以上かかってしまう。相変わらずランキングとは水が空いてるし、いま少しヒット数を増やすためにはどうすればいいかと思い、むやみにカウンターが回っている日記を覗いてみた。学習したところによれば、時事問題にリンクを張りまくり、わかりやすい大きな声でいろいろ叫べばいいらしい。ある種の脳内麻薬物質に支配されなければとても無理そうだから早々にあきらめた。
          さて、奇術師というものはダミーの右手で大仰な動きをして観衆の注意を引きつけ、左手でこそっとネタを仕込むものである。コンテンツ法とか国民保護法とか怪しげなものがいやにさりげなく通ってましたけど、右手の動きに合わせて条件反射的に声を上げるのは、結局は(機能としては)サクラと変わりがないんじゃないかとふと思ったりしました。
          話変わって、野口→岡本→岩瀬→バルデスで阪神を完封。ついに独走態勢に入ったか。よしよし。なお、6/24の記述は一軍に復帰したリナレスの存在をころっと忘れてました。あまり期待はしていないのですが、野球人生最後の花を少しでも咲かせてもらいたいものです。 -----

          23:29 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          2004.06.27 Sunday

          読書メモ6/18〜6/26

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            【小説】ジョン・フランクリン・バーディン/宮下嶺夫訳「殺意のシナリオ」(小学館)
             読みのがしていた二作目。まず冒頭の謎は申し分ないが、作者はバーディン、あたかも当然のようにコードは歪む。一作目「死を呼ぶペルシュロン」に登場するマシューズ医師が(一応)探偵役をつとめるのは精神分析と探偵小説のベクトルに鑑みても見やすいところだが、作者の足場(もしくはオブセッション)が患者のほうに傾いているおかげで線はしだいにグラデーションと化していく。ただ、三部作のうち最もまとまってはいるものの、グラデーションの幅が狭く(ことに内面描写)、個人的には物足りない印象。たぶん作者も不完全燃焼だったのだろう、三作目「悪魔に食われろ青尾蝿」で世間の理解を得られない燃焼をしてしまったのであった。合掌。
            【小説以外】松倉久幸「浅草で、渥美清、由利徹、三波伸介、伊東四朗、東八郎、萩本欽一、ビートたけし・・・が歌った、踊った、喋った、泣いた、笑われた。」(ゴマブックス)、吉田秀和「今月の一枚 *CD・ LD36選」(新潮社)、加藤一「『弩』怖い話〜螺旋怪談〜」(竹書房文庫)、東直己「札幌刑務所4泊3日」(光文社文庫)、眉村卓「妻に捧げた1778話」(新潮新書)、「古楽CD100ガイド」(国書刊行会)、井上ひさし/こまつ座編著「浅草フランス座の時間」(文春ネスコ)、伊藤精介「浅草最終出口 浅草芸人・深見千三郎伝」(晶文社)、ダニエル・サルナーヴ/菊地昌実・白井成雄訳「死者の贈り物」(法政大学出版局)、小沢昭一「ぼくの浅草案内」(ちくま文庫)。
            「ひとはなぜ本を読むか」という副題をもつ「死者の贈り物」は不思議な魅力のある書物。分析それ自体は古臭くツッコミどころ満載で、比べるのはどうかと思うけどブランショの足元にも及ばない。にもかかわらず愛惜すべき書物たりえているのは、ひとえに本題以外の部分の描写が詩的で美しいからだろう。切れ味鋭いスライダーがあれば愚直な直球も生きるといったところか。
            最後に蛇足。松倉氏の著書を電話注文したら、いとしこいしの漫才みたいになりそう。 -----

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            2004.06.26 Saturday

            取材旅行決定

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              来月の中旬に今年初の取材旅行をすることに決め、長野のホテルを予約する。長篇Bと長篇Dの合同取材兼蕎麦ツアーで、7/14〜7/16の二泊三日の予定です(何か引っかかりそうで不安だが)。初日は市内(長野は初めて)、二日目は戸隠、三日目は(上田か小諸経由で)軽井沢という日程。取材旅行をしないことにかけては西澤保彦さんと私が双璧だったのですが、一昨年あたりから宗旨替えし、年に一度は出かけるようにしています(「大鬼神」の丹後取材はともかく、わざわざ京都の北山に上ったのに使ったのはすぐき漬の旗だけというのはまったく無意味だったが)。でも、孤塁を守っている西澤さんが取材旅行をするようになったら行く先々が大雨でえらいことになるかも(笑)。 -----

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              2004.06.25 Friday

              NHK交響楽団定期公演

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                午後から渋谷へ。まずタワーレコードで腰が抜けるほど輸入盤を買う。カゴがいっぱいになるまで買ってしまうのはある種の空間恐怖かもしれない。続いてNHKホール、ヨアフ・タルミ指揮、NHK交響楽団のコンサートを聴く。ソリストはジェームズ・エーネス、プログラムは次のとおり(今回から横着せず作品番号まで記します)。
                ボロディン「歌劇『イーゴリ公』序曲」
                シベリウス「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47」
                ドヴォルザーク「交響曲第8番 ト長調 作品88」
                B席を予約したら非常口に近い一階最前列で、指揮者の動きがよく見えました(テレビに映っていそうで嫌だが)。タルミは完全暗譜で各パートにきめ細かな指示を送る職人タイプの指揮者でしたね。エーネスは優等生型のヴァイオリニスト、音色はきれいで技術もしっかりしているけれども線が細く、カデンツァは迫力不足。さらに、微妙なためがなくて普通ならもっと歌わせるところをいやにあっさり流してしまうのが物足りない。オケと合っていない箇所も散見されたし、率直に言って期待したシベリウスは凡演でした(ちなみに「イーゴリ公」序曲も)。後半のドヴォルザークは持ち直し、オケは安定して鳴っており、指揮者の細かい指示に応えてよく機能していました。名前はタルミでもたるみがなく(ああ、書いてしまった)、これは満足しました。
                帰宅後は何を買ったか確かめながらCDを開封。未聴盤を消化するためには即日開封が基本で、そのために専用カッターまで常備しているのだが、これだけ山をなしてくるとさすがに手の施しようがない。本に比べたらまだずっとましだけど。 -----

                23:55 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                2004.06.24 Thursday

                滝壺に滝あるごとし天の船

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                  それにしても暑いな。黒服しか持っていないので、日中は極力出歩かないようにしています。
                  久々に野球の話題を。信じがたいほど打棒がふるい、首位攻防戦に三連勝、この時点で2.5ゲーム差の単独首位。投手力は本来の姿になってきたし、これであと一枚助っ人の大砲がいればと思うのだが、ファーストがこんなにしょぼいチームがあの飽満金満球団を制して優勝したらさぞ痛快だろう。できれば近鉄と最後の(?)日本シリーズを戦いたいところなのだが・・・。 -----

                  23:21 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  2004.06.23 Wednesday

                  「彷書月刊」7月号&ジェシカ・ハーパー

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                    「彷書月刊」7月号が届きました。特集「ギャンブル・ブック」にエッセイ「『寒さ』の正体は?」を寄稿しています。「無言劇」の蘊蓄の延長線上にある文章ですが、かなり紙幅があったため、幻想文学会のGさんやT氏のエピソードも紹介させていただきました。もし見てたらごめんなさい。Gさんの麻雀の話は作ってると思われる方もおられましょうが、正真正銘の実話です。さて、巻頭は和田誠インタビュー。そうか、「麻雀放浪記」の封切からもう二十年も経つのか。ついこないだ観たような気がしますが・・・。
                    夜は必要あって「ショック・トリートメント」を観る(たぶん六回目で「サスペリア」と同じくらい観ている)。ジェシカ・ハーパー主演のミュージカル映画ならまずもって「ファントム・オブ・パラダイス」でしょうが、一部ではクズ扱いされているこの破綻した変態ミュージカルを私は愛惜しております。ジェシカ・ハーパーと精神病院と田舎のファシストが登場するんだから、そりゃ(世間はともかく)私にはツボだよな。

                    (6/24追記)その後、歌手ジェシカ・ハーパーの輸入盤(歌はむちゃくちゃうまいです)をアマゾンで見つけたので発注。届くといいにゃ。 -----

                    23:28 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    2004.06.23 Wednesday

                    レオニード・コーガン「ヴァイオリン・コレクション」

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                      TESTAMENTの6枚組ボックス。このところ北欧の二線級ばかり聴いていたもので、やはりヴィルトゥオーゾの演奏はひと味もふた味も違うなと思った。コーガンは楷書のヴァイオリニストで、とにかく音に恰幅がある。ただ、個人的には気持ち崩した細い線のほうが好みにつき、チャイコフスキーやメンデルスゾーンはいま少し歌わせてほしかったなという気もします(ほんとに微妙なところなんだけど)。有名曲ではdisk4のラロがベストかな。ハイライトはイザイ、ルクレール、テレマン、バッハ、ロカテッリ、パガニーニと幅広く収録したdisk5。古楽は門外漢なんですけど、ことにルクレールの1番はコーガンの音にぴたりと合っていて感銘を受けました。こういう演奏を聴くと古楽にも足を踏み入れたくなるのですが、あれもこれもと手を出しているとまずいような気も・・・。 -----

                      00:40 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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