Weird World 3

倉阪鬼一郎の怪しい世界

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2004.05.31 Monday

俳壇抄

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    長篇Eと連作短篇のプロットの下書きのみで半休。今月の執筆枚数は128枚(C標準)でした。
    「俳壇抄」22号(マルホ株式会社)が届きました。「豈」の欄にて拙句、
    <b>小数点は言葉か否か二月尽</b>
    を採っていただいています。理が勝ちすぎていて、さほどいい句とは思えないのですが・・・。 -----

    23:08 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    2004.05.31 Monday

    読書メモ5/23〜5/30

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      【小説】レオポルド・ショヴォー/出口裕弘訳「年をとったワニの話」「子どもを食べる大きな木の話」「名医ポポタムの話」「いっすんぼうしの話」「ふたりはいい勝負」(以上、福音館文庫)。
      リハビリのため「ショヴォー氏とルノー君のお話集」を完読。ナンセンスな展開がクレシェンドしていく話、ことに食っちゃう系がいい。印象深かったのは「年をとったワニの話(再読)」「アザラシの子の話」「人食い鬼の話」など。「クラニー氏とミーコ姫のお話集」とか書きたくなってきたな。
      【小説以外】マリオ・プラーツ/高山宏訳「ムネモシュネ 文学と視覚芸術との間の平行現象」(ありな書房)、吉松隆「図解クラシック音楽大事典」(学研)、村野まさよし編「ブックオフの真実」(日経BP社)、佐野眞一「だれが『本』を殺すのか PRAT2延長戦」(プレジデント社)、浅羽通明「アナーキズム」(ちくま新書)、伊丹啓子句集「ドッグウッド」(沖積舎)、山田淳夫「消える本屋」(アルメディア)、浅羽通明「ナショナリズム」(ちくま新書)、kashiba@猟奇の鉄人「あなたは古本がやめられる」(本の雑誌社)、山崎十生句集「花鳥諷詠入門」(富士見書房)。
      しばらくなりをひそめていた浅羽通明が「名著でたどる日本思想入門」という副題で新書を二冊同時刊行した。一見すると教科風だが、内容は「ニセ学生マニュアル」の昔から連続しており、ハッタリと紙一重の浅羽節を耽能できる。文章は以前のむくつけきアジテーション臭が影をひそめ、そこはかとなく張り扇の香りが漂う。その「声の良さ」を何より評価したい。
      うーんしかし、ナショナリズムかアナーキズムかと問われたら、やはり断然アナーキズムだな(ギロチン社とか中浜哲とか懐かしすぎる)。声の小さい優柔不断な保守系アナキストだけど。
      最後にどうでもいい話だが、「あなたは古本がやめられる」に同じ読者カードが三枚も入っていたのは謎すぎる。 -----

      11:13 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      2004.05.30 Sunday

      いまはつつじさくら散りし丘の径に

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        長篇Dのプロット作りに専念。恋愛小説って難しいなあ。プロットの文章を読んで爆笑しているようではいかんような気もするが。 -----

        22:24 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        2004.05.29 Saturday

        さくら散る大天使の雲脂のごとくに

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          長篇A→長篇Dのプロット→エッセイの下書き了→長篇リニューアルの準備に着手
          久々に二毛作モード。黒猫表示に従えば、おしごと→くつろぎ→おしごと→くつろぎ→おやすみである。毎日抜かりなく変更しているから我ながらまめだなと半ばあきれているのだが、当方のPCや秘密協力者のサーバ等の事情により猫がまったく動かなくなってしまう(もともと動きませんが)ことも十分に考えられます。ずっと「おやすみ」が続いてもべつに死んだわけではありませんので(たぶん)ご心配なきように。 -----

          23:38 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          2004.05.29 Saturday

          一頁と一枚

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            著作権法改正案についての国会審議の動向をネットで随時チェックしながら仕事。修正案を提出している民主党の若手の城井崇議員はいきなり「blogはご存じですか?」とカマしてから文化庁の役人をずいぶん追いつめたらしい。さてどうなりますか。著作権者だから貸与権(適用範囲と運用面に懸念が残りますが)のほうに注目すべきなのでしょうが、やはり一音楽ファンとして輸入盤CD規制問題の帰趨を見守ってしまう。だいたいこういう人は両方から石を投げられたりするのだが。
            執筆依頼書における原稿料の「一頁」いくらを「一枚」だと誤読していたことに書き上げてから気づく。一枚あたりの単価と総額がまるっきり違うではないか。意外に高いなと喜んでいたのだが・・・ショックだ。 -----

            00:33 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            2004.05.28 Friday

            シベリウス「交響曲全集」サラステ指揮

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              FINLANDIAの4枚組全集。演奏はフィンランド放送交響楽団。
              5番は風を感じるような名演なのに2番が案外だったから変だなと思ったのだが、この全集、きわめて短期間に行われたチクルスのライヴなのだ。
              1993.5.22 2番&3番、5.23 1番&4番、5.25 5番&6番&7番
              場所はいずれもサンクト・ペテルブルクのフィルハーモニアホール。なんと最終日は5・6・7番を続けて演奏している。オケの鳴りばかりでなく、録音の入りも最終日がベストで、なるほどそういう理由だったかと得心。6・7番に関してはもう少し寒々とした(枯れた)演奏が好みではあるんですけど、この日のシベリウス・ファンはさぞ耽能したことでしょう。 -----

              00:54 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              2004.05.27 Thursday

              「権利」と「利権」

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                <a href="http://sound.jp/stop-rev-crlaw/">輸入盤CD規制問題</a>については、遅まきながらマスコミでちらほら報道されているようです。5月26日付東京新聞の社説「著作権法改正 輸入CDが買えない」(追記・27日付終面にもっと大きな記事)、また、「Yomiuriウィークリー」6月6日号には「レコード業界『音楽鎖国』の愚挙」という一ページのしっかりした批判記事が掲載されています。とにかく著作権法改正案にこれが入っているのは噴飯物で、漫画家さんたちの正当な「権利」の主張と音楽業界の志の低い「利権」追求とには千里の径庭があります。当初問題になっていた還流盤だってシェア的には微々たるもので、浜崎あゆみなどを擁するエイベックス(社長兼会長がレコード協会会長)にとっては痛手だとか、業界出身の議員が強硬に推進しているとか、日米租税条約の発効を踏まえたアメリカの横車(陰謀説ではさらさらなく、明確な証拠が残っている)とか、文化庁の不可解に偏向した動きとか、まあそういった著作権者とはほとんど何の関係もない「利権」オンリーで事が進んでいたわけですよ(もちろん音楽ファンは無視)。私はよろずに悲観的なのですが、もし通ってしまったとしても、マニアが高じてこの道に足を踏み入れたような代理店業者や通販業者などに細々とした正規盤の販売ルートを絶やさぬよう頑張ってもらいたいものだと思います。
                それにしても、どう考えても最も理不尽な目に遭うクラヲタ(ワールドミュージックやジャズも傷が深そう)はもっと怒っていいと思うぞ。洋楽ポップス・ロック系の人はかなり怒っているのだが、これはやはりコンサートで歓声を上げながら聴いている人種と咳をこらえて石のようになって聴いている人種、その声の大小に由来するものだろうか。
                いや、私も決して声が大きいほうではないんだけど。 -----

                01:08 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                2004.05.26 Wednesday

                「SFマガジン」7月号

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                  早朝に目が覚めたのでやむなく仕事。疲れた。
                  「SFマガジン」7月号が届きました。特集は「異色作家短篇集・別巻」、エッセイ「私の偏愛する異色作家」のコーナーでアンナ・カヴァンを採り上げています。西崎憲さんも登板されるとはつゆ知らず、小説の引用までしてしまった。それから、特集解説座談会でもアンナ・カヴァンの話が出ていて思わず笑ってしまう。なんだかすごくメジャーな作家みたいです。 -----

                  17:22 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  2004.05.26 Wednesday

                  横溝正史ミステリ大賞パーティ

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                    六時より東京會館、横溝正史ミステリ大賞のパーティに出席する。大賞は村崎友さんの「風の歌、星の口笛」、優秀賞&テレビ東京賞は射逆裕二さんの「みんな誰かを殺したい」。大賞受賞者の挨拶は短く爽やか、横溝ご令息の乾杯時の挨拶は長めで味わい深く、好対照でどちらも良かったです。二次会は数人でラウンジ。その後いろいろ合流し、帝国ホテルのラウンジで十二時過ぎまでしゃべって解散。凄まじく愚かな遠回り(→内幸町→新橋駅のすぐ近く→有楽町駅)をしてやっと終電で帰宅。お疲れさまでした。もっとくわしいレポートは<a href="http://homepage3.nifty.com/sugiemckoy/diary/200405-10.html#20040526">このあたり</a>を。

                    <font color="ffd700">みなさん、こんにちは。秘書猫のミーコ姫です。ミーコもクラニーせんせいといっしょにでました。おともだちにいっぱいあそんでもらいました。ミーコちゃんはきょうはげんきだといわれました。わーい。</font> -----

                    08:07 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    2004.05.25 Tuesday

                    性格タイプ

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                      <a href="http://www.media-therapy.com/type/testt3.htm">性格タイプ判定テスト</a>を試みてみる。結果は内向直感、補助機能は内向思考。高野史緒さんの日記経由でやってみたのですが、結果がまったく同じでしたね。作家には多いのかしら。ちなみに、大昔に別冊宝島「性格の本」で出たのとほぼ同じデータだと思う。人の性格はそうそう変わるものではないらしい。 -----

                      16:50 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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