四時半に目が覚めたので家の周りを捜索。六時から鈴とエサを持って近所を捜索ラン。車の下などを猫目線で探索したがまったく見つからない。仕事は手につかないが、何もしていないと心配で仕方がないから、奥さんが関係個所に連絡したりチラシを作成しているあいだは無理にでも絞り出して書く。
午後は仕事を打ち切ってまた捜索ラン。空しく帰宅してみると、奥さんが隣家の通路に潜んでいるところを発見したと言う。だが、警戒しているのか近寄ってくれず、また見失ってしまう。ただし、近くにいることがわかったのは大きな前進。このあと、りるちゃんが室内からなき、こむぎちゃんも答える。これが一つの布石になったと思われる。
娘が幼稚園から帰宅後、チラシをコンビニで50枚コピーし、近所のお宅にポスティングしていく。後回しになったお宅にチラシを入れにいった奥さんから「パパ、早く!」と声が響く。あわてて戻ると、こむぎちゃんが縁側に上り、サッシ窓を見ているではないか。りるちゃんも脱走するかもしれないから閉めてあり、中に入れないらしい。戻って開けて入れようとしたのだが、やはり距離を置いて入ってこない。このあと、案の定脱走したりるちゃん(こちらは臆病な洋猫だからすぐ固まって易々と捕まるのだが)と鼻を付き合わせてあいさつしていたから、もう時間の問題だと考える。今日のりるちゃんの働きは殊勲賞並みだった。昨日は焦って挟み撃ちにしようとして逃げられ、むやみに長引かせてしまった。同じ失敗をしないように、無理な捕獲はあきらめ、サッシ窓を開けて自分から戻ってくるのを根気よく待つことにする。
そして、脱走から25時間後、こむぎちゃんは戻ってきてくれた。入ってほどなくトイレに向かった。粗相は一度もない賢い猫だから、どうやらうんちがしたくなって戻ってきたらしい。その後、なでていたら涙が止まらなくなった。捜索にあたっては、組長さんや近所の人や郵便配達の方などから温かいご配慮をいただいた。ありがとうございました。今後は脱走に気をつけ、万が一の場合も無理な捕獲を試みないようにしたいと思います。
夜は心安んじてウェイクフィールドの再校を進める。今日背負って回った書斎のリュックの上で、こむぎちゃんは寝息を立てている。